バランス・スコアカードの創り方
- 作者: 伊藤一彦,上宮克己
- 出版社/メーカー: 同友館
- 発売日: 2005/10/07
- メディア: 単行本
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1.企業ビジョン(企業理念と環境分析)
↓ …外部環境と内部環境を踏まえて、将来の企業ビジョンを描く。
2.企業ビジョン(3C分析)
↓ …自社・顧客・競合の特徴を整理・分析する。
3.SWOT分析 ↓ …自社の強み、弱み、機会、脅威を整理・分析する。
4.クロス分析
↓ …内部環境と外部環境を組み合わせて、戦略案を考える。
5.戦略マップ
↓ …戦略を4つの視点に分類。
6.スコアカード
…重要成功要因を設定しアクションプランを作成。
バランス・スコアカードは、企業戦略を計画していく上でのひとつのフレームワークという考え方で良さそうだ。内外の環境を分析し、4つの視点(財務、顧客、業務プロセス、人材変革)から戦略案を作成する。4つの視点からとらえることで、バランスのとれた戦略になるといったところだろう。
バランスとは相対するものの間で適度に調整すること。以下の5つはそれぞれにあちらを立てれば、こちらが立たずといったものだが、どちらかに偏りすぎてはうまくいかないので、両方を考慮しながら適当な落しどころを見つけていくことが必要。
1.短期と長期のバランス
…今期の売上・利益を確保することは大事。でも、将来のことを考えれば教育費を使って
人材育成をしておくことも必要じゃないの?
2.内部と外部のバランス
…顧客満足度を上げることは大事。でも、負担が大き過ぎて社員が不満だらけに
なったりしてませんか?
3.財務と非財務のバランス
…売上利益は数字目標として考えやすいけど、顧客や業務プロセス、人材育成など
数字に表しにくいものもちゃんと考えていかないと。
4.過去と未来のバランス
…戦略を実行したからといってすぐに効果が出るとは限らない。もしかしたら3年先かも。
5.利害関係者のバランス
…株主、顧客、従業員など、企業活動に関わる人はたくさんいます。それぞれに立場が
違うのだから言い分も違う。そのあたりをよく考える必要がある。