連鎖

新年度がスタートして一週間。今期からの新人管理者が、早くも部下への対応に悩んでいる。

その部下が結果を作り出すことに対する責任、部下を成長させる責任、そういったものを引き受けなければいけないのだが、どう導けばいいのかがわからない。そんなもの、長年管理職をやっている人でもわからないのだから、すぐにわかるわけものないのだが、現実に目の前で起こっている問題に、上司として対処しなければならない。

年齢的にまだ若いからねぇ。。。遊びたい時期だっていうのもわかるし。。。きつく叱ったら潰れてしまわないだろうか。。。自分の若い頃を振り返ってみると、叱れるだけのことをしていたか?などと、いろいろと考えてしまって、行動が鈍る。

いろいろと悩んでみるものの、やはり何かしら行動しなければいけないので、動き出す。

部下とどう接するのかを見ていると、その振る舞いはどこかで見たことがある。その人の上司の振る舞いに似ているのだ。今まで、自分が見てきた上司の姿を見事に投影している。経験の無いことは、マネから入る。ここでも、同じことが起こるようだ。

では、その上司は誰から影響を受けたかというと、そのまた上司。たどっていくと、出発点は社長となる。社長の振る舞いが、こういった形で連鎖し、全体に影響を与えていく。

ピラミッドの頂点がおかしな考え方で行動していたら、間接的に末端まで広がっていく。部下がおかしな振る舞いをしていたとしたら、その原因は上司の影響。そして、そのまた上司の影響。要するにトップ、幹部の問題だ。これをよく考えて、部下の行動を叱る前に、自らの行動を改めることを考えたい。