口笛ふいて

えー、なんだか昔話シリーズが続いておりますが、
今日もひとつ思い出しましたので、書きたいと思います。

私は子供の頃から口笛が得意で、よく吹いていました。
こんなに上手だったら誰かが感動して、君は上手だねぇ、
テレビに出てみないかなんていう展開にならないかなぁ
なんて子供らしいアホな期待を持って、誰かの耳に届く
ように大きく吹き鳴らしながら帰っておりました。

その日も学校が終わって、楽しく口笛を吹きながら歩いて
帰っていると、道の真ん中で犬が2匹、ケンカしてるじゃ
ありませんか!?



2匹ともまっくろで大きな犬です。
私は動物好きなので犬も当然好きなのですが、殺気だった
野良犬はさすがに怖くて思わず立ち止まってしまいました。

しかし、いつまでもそうしているわけにはいきません。
そこを通り抜けて家に帰らなくてはいけません。

右側をそろりそろりと抜けようとすると
犬たちはケンカをしたまま、こちらに寄ってきたのです!

うわぁ危ないと思って、一旦後ろに下がって
今度は反対の左側を通り抜けようとすると

今度はもみ合ったまま左側に寄ってくるじゃありませんか!!

こいつらはケンカをしながらも、私を牽制してる
ヤバイなぁ

う〜ん、どうしよう。。。

一気に走りぬけたりしたら、犬の気をひいて私に飛び掛って
くるかもしれないし。。。

そうだ!!
しらんぷりしていこう

私はあんたたちのことなんか、何も気にしてませんよってな
感じでいけば、犬たちも気にとめないんじゃないか

よし、行ってみよう
いつものように口笛吹いて、犬なんかどこにもいないよって
そこを見ないように前だけを向いて、歩き始めました。

そしたらなんと、今度はこっちに寄ってくることなく
その場所でもみあったままです。

読みがあたりました!
私は人の気持ちはよくわかりませんが、動物の気持ちは
よくわかるんです。

猛烈にケンカしている犬の横を通り抜けるのは
ほんとに怖かったです。

もう心臓バクバクです。

でも、犬は嫌いになってませんよ。
今でも大好きです。

では、また。