風に吹かれて豆腐屋ジョニー

ここの豆腐は味の良さとブランディングで相当売れているらしい。業界では一日3500丁出荷できたら大ヒットと言われるらしいが、このジョニーはなんと5万1000丁も出るらしい。しかも単価は250円〜300円と相当の高値。これはすごい。

豆腐屋さんが作る豆腐は、スーパーに並べられる。豆腐屋さんは製造者で、スーパーは販売者。普通の豆腐ならどうやったって消費者とつながっているスーパーの方が立場が強くなるから、安くしろと値段交渉されて儲からない。しかも、いくら安くてもまずい豆腐は誰も買わない。この悪循環を変えるためには、豆腐そのものの商品価値を上げるしかないわけだ。そのための、戦略がこの「男前」なのだろう。

ソフトの世界でも、フリーソフトオープンソース、無料のウェブサービスといった感じでタダで使えるソフトがゴロゴロしてるし、プログラムを書くにしても、ネットで探せば参考になるコードはあちこちにある。こういう状況下だから、ソフトの価値は徐々に下がっていく傾向にあって、ソフト屋さんはまさにスーパーから買い叩かれる豆腐屋さんになりかねないわけだ。

ジョニーさんを真似るなら、上質のソフトと独自のブランディングということになるけど、はてさて一体どうしたものか。