緑茶

今週のガイヤの夜明けは、緑茶ビジネスの特集。日本ではおなじみの「生茶」をタイで販売しようと模索するキリンビバレッジと、スターバックスタリーズ発祥の地、シアトルでグリーンティーカフェをオープンしたベンチャー経営者のお話。

タイは緑茶ブームらしく、それに目をつけたキリン。調査してみると、なんとタイの緑茶は甘いのが当たり前らしい。参入するには、現地の嗜好にあわせて甘くする必要がある。しかし、それでは本来のお茶のもつ旨みや甘みが損なわれてしまう。しかし、いきなり無糖では受け入れられないだろう。最終的な結論は、2つのお茶を発売することに。ひとつはタイ風の甘いお茶。もうひとつは甘さ控えめのお茶を提案。将来は、本来の無糖のお茶を飲んでもらいたいとの思いからだった。

その提案は、低糖=健康に良いという点から支持を得られ、味も評判が良く、タイで受け入れられた。

一方のグリーンティーカフェ。オープン当日、予想に反して客足は鈍く、反応はイマイチといったところ。しかし、緑茶を受け入れる客層もまずまず見受けられたので、手応えはあるようだ。宣伝活動も含め、大衆に受け入れられるのは、まだこれからといった印象。異文化だから、そう簡単にはいかないだろう。

このふたつのビジネスのように、特徴のある差別化のできたビジネスというのは、可能性を感じさせる。前例がないだけに、どう転ぶかわからない。今までなかったところに、新しいものを持ち込むわけだから、受け入れられれば、とてつもなく大きなビジネスになりかねない。

日本の文化を武器に世界に打って出る。私もこういう仕事をしてみたい。