担任の先生を生徒が選ぶ?

V6やみのもんたが出ている「学校へ行こう」の番組で、教育について現役の先生と芸能人ゲストとの討論をやっていた。教育については、さまざまな問題を抱えているだけに、討論もかなり白熱していた。その中で、ひとつおもしろい問題提起があった。東京のある高校では、生徒が担任の教師を選ぶことができるのだという。どんなクラスを作りたいか、どんなクラス運営をしていくのかといった各先生のビジョンが書かれたアンケート用紙に、生徒が希望の先生を第3希望まで書いて提出するのだそうだ。学校側は生徒の希望に沿うようなクラス編成をする。

その学校の先生は、生徒には自分が選んだという意志があるし、先生は選ばれたという責任を感じる。双方に責任ある関係だから、クラス運営に前向きで一生懸命になれるからいい。先生も先生という立場にあぐらをかくのではなく、選ばれるためには魅力のある先生になろうと努力する。と話していた。

大方の生徒もこの制度は喜んで受け入れているようだ。しかし、ある生徒はこう指摘していた。どうしても自分と気が合いそうな先生、好きな先生を選んでしまう。そこに甘えが出てしまうのではないか。嫌な人でも受け入れるという能力は養われないのでは?と話していた。

私の意見は、選んでいいよと言われても、高校生くらいの価値基準では、直感的な好き嫌いでしか選べないだろうから、やっぱり偏ると思う。自分の成長のために、あえて厳しい先生につこうなんて高尚な考えにはならないだろう。まあ、それでも自分で決めたという意思表示ができることには賛成。自分で決めたのであれば、それがどんな結果になろうとも、他人のせいにはできないと腹をくくれる。真剣になれるはず。

ところで、会社でこの制度を導入するとしたら、部下はどんな価値基準で上司を選ぶのだろうか?さすがに好き嫌いだけじゃないよねぇ?