考えるシート/山田ズーニー

考えるシート

考えるシート

自分の言葉で人とつながる!社会とつながる!そんな歓びを、ぜひ、本書で味わってください。

自分の思っていることがうまく相手に通じない、そんなストレスを感じる場面は結構多い。私は、口下手だし、コミュニケーション能力も高い方ではないので、人とうまくつながることができたと感じることは少ない。特に、直接会ってとか、電話とかは苦手意識も手伝って、なかなかうまく自分を表現できずにいる。

今のところ、なんとかやっていけているのでそれでもいいかと思いつつも、もっと自由に人とつながれるようになったら楽しいだろうなぁという思いも捨てきれずにいる。

そんな時に、この本と出会う。読んでみて、思う。

人とつながるためには、まず自分の中にあるものをちゃんとつかまなくちゃいけなくて、自分がどんなことを感じて、何を相手に伝えたいのか?わかってもらいたいのか?そういったことを整理する必要がある。でも、これがうまくできない。自分の中にあるものなのに、自分でちゃんとつかめない。途中で諦めちゃって、本当はあるのになかったことにしようとするから、自分でも気付かないうちに、ストレスを抱え込んじゃう。

この本にはそのやり方、自分へのアプローチのしかたが書いてある。考えるための「問い」が用意してある。問いに答えていくうちに、自分の中にある思いが具体的に表れてくる。この本は、教えるよりも、引き出す。隠れている自分を引っ張り出してくれる。とても使える本だと思う。

先日、25名ほどの異業種交流会に参加した。ほとんどが初対面。業種も違えば、役職も年齢もさまざま。サービス業、接客業あたりの方は、さすがにすぐに人とつながる。初めてでも不自然さがなく、会話もスムーズ。25人を前にしての自己紹介でも、自分の思いを自分のことばでちゃんと表現されていて、話の内容もわかりやすく、笑いも織り交ぜながら、聞き手を引き込んでいました。私はと言えば、あたりさわりのないコメントに、愛想笑いのごまかし。なんのインパクトも主張もなし。自分でもつまんないなぁと思う。

先にこの本を読んでおけばよかった。そしたら、ちょっとは違ったかもしれなかったのに。残念。。。次の機会に期待。

「思っていることがうまく言えない、伝わらない」そう感じている人は、ぜひ読んでみてください。おすすめです。