アイデア・ブック/フレドリック・へレーン
- 作者: フレドリック・ヘレーン
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/03/11
- メディア: 単行本
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タイトルのとおり、アイデアを生み出すための方法や考え方について紹介した本。仕事の中でアイデアを必要とする場面が多いので、これは役に立ちそう。印象に残った項目をいくつかつまんで紹介。
エジソンは納得のいく白熱球ができるまで9000回の実験を重ね、蓄電池では5万回の実験を繰り返しました。しかし、それは失敗とは見なさず、うまくいかない方法がわかったというように考えました。
あきらめない精神力もすごいけど、5万通りもの実験方法を考えたことがすごい!
「もし…なら、いったいどうなるだろう?」と考えるようにすれば、アイデアが浮かんできて、新しい視点で世界が見えるようになるかもしれません。
今月売上が達成しなかったら…、このプロジェクトが失敗したら…、とかそういう「もし」ならたくさんの人がやってると思うけど、そうじゃなくて、今までコレはこうだと決まっていたようなことに対して、「もし」と使ってみる。もし、出社時間が朝6時になったらどうだろう?もし、会社の中に役職がなくなって全員がフラットになったらどうだろう?メールの使用を禁止したらどうなるだろう?などなど。。
これなら、枠組みから変えることになるから、改善じゃなくて変革になりそうだ。
発見は、ほかのみんなと同じ物を見て、違うふうに考えることによって生まれる。
確かに。おんなじこと考えていても、その他大勢でしかない。人と違うことはリスクも大きいけど、受け入れられればメリットは大きい。
パイナップルの薄切りがスライス・パイナップルとして売り出された当初、形が揃っていないものや大きさが違うものは全部捨てられていました。しばらく経ってから、だれかが処分するパイナップル片を細かく砕いて「クラッシュ済み」として売ることを思いつきました。残り物からヒット商品が誕生したのです。
ベビースターラーメンもこの話と同じで、インスタントラーメンを製造するときに出る乾燥麺のかけらがもったいないといって、従業員のおやつにしていたそうだ。なかなかおいしいと評判で、じゃあひとつ売り出してみるかということなって、商品化されたそうだ。自社の製造工程を注意してよく見てみれば、利益になるような副産物が生まれているかもしれない。
これはこういうもんだと考えるのをやめてしまっていることはたくさんある。その方が楽だし、それを疑う理由もこれといってないから。でも、そこを見つめることにチャンスがあるのだろうと思わせる一冊でした。90ページ程度の本ですから、すぐに読めちゃいます。興味のある方は、ぜひどうぞ。考えるきっかけになりますよ。