金田一秀穂氏の講演会に行ってきた
「世界一受けたい授業」で見るのと同じでおもしろい先生でした〜。
すこしだけ、ご紹介。
【 言葉使いの間違い 】
★役不足
スピーチで「私では役不足ではありますが、ご指名でありますので・・・・」などと使う人が多い。
謙遜の意味で使っているようだが、ことばの意味は、この役では私には不十分だということ。
「役者不足」と使うのがほんとはふさわしい。
★さわり
多くの人は最初の部分と解釈していると思うが、実は大切な部分というのが正しい意味。
★だらしない
もともと「しだらない」ということばだったのだが、しだらないの最上級をあらわす俗語として、
ひっくり返して使い始めたのが広まって「だらしない」になった。
【 挨拶は時間の区切り 】
おはようございますには、朝早くからご苦労様、「いただきます」は食べ物の恵みに感謝します。といった意味で
一般的には解釈されている。ただ、実際にはそう思って挨拶をしているかというとそうではない。
挨拶は、自分の中で時間を区切る、けじめをつけるといった意味で使っている。
「おはようございます」はこれから仕事を始めるぞ、という区切り。芸能界では夜でもおはようございますという。
時間的な感覚からするとおかしいのだが、今から仕事を始めるという意味で考えると納得がいく。
「こんばんは」と言っても、仕事をする気にはなりにくいでしょう。
「いただきます」は、食べる時間とそうでない時間を区切る。いただきますで今から食べる時間だと区切りをつけ、
ごちそうさまで食事をしない時間に戻っていく。
「さようなら」は、もうこの人とは会わない時間として区切る。さようならと言って別れた後に駅のホームなどで
バッタリ会うと、なんとも気持ちが悪い思いをしたことがあるでしょう。あれは自分の中で時間を区切ったのに、
まだその時間が続いてしまったからなんですよ。
他にも楽しくてタメになるお話がたくさんありましたけど、それは実際に参加された人のメリットとしてとどめて
おきたいと思います。