今日の松坂

初回から連続四球、死球、エラー、タイムリーと最悪の立ち上がりであっというまに５点を取られる。２，３，４回は悪いなりにも３人で斬ってとるものの、味方が２点をとってリードした直後、すぐに２点を取り返されて同点にされる。注目のイチローとの対決も２四球とまったくいいところなし。とにかく制球が悪い。解説者の話では、肘が下がっているので、上から振り下ろすのではなく、横から振りまわすような投げ方になっているという。確かに真直ぐがシュート回転していることからも肘が下がっていることは明らかだろう。しかし松坂は報道ステーションのインタビューで、意識して肘を下げる投げ方に変えたと答えていた。その理由は明かさなかったが、意図的なもののようだ。この結果を見る限り、投球フォームを変えたことは失敗だったように思える。どうしても肘が下がると腕が前に出てこないから、体を早く開くようになり、力が分散して威力が弱まる。更には、肩肘への負担が大きいので故障する可能性も大きい。こんなことは投手であれば誰でも知っている常識だから、松坂が知らないはずはない。そのリスク以上に何らかのメリットがあると考えたはずだ。バッターから腕が見えにくくなる？球が不自然な回転を与えて打ちにくくする？縦よりも横の変化を優先する？う〜ん、松坂ほどの大投手だから、何か大きなことを考えているに違いない。今はまだそれを身につけるための試行錯誤中なんだろう。大きな力を身につけるには、それなりの試行錯誤と時間が必要。これを超えたとき、松坂は今以上の大投手になるんだろう。これからも注目して見ていきたい。